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【2023年最新】外壁塗装の費用相場を50坪〜20坪まで解説!
外壁塗装のリフォームは、それなりに費用がかかります。
例えば、一般的な戸建て住宅(30坪)にかかる外壁塗装の費用は50万円~125万円程度です。
外壁塗装の費用は、塗装面積や塗料の種類、外壁の劣化状況など様々な要因で変動します。
そのため、適正価格かを判断するには、外壁塗装の費用相場や内訳を把握することが重要です。
この記事では、外壁塗装の費用相場を調べている方のために、
●坪数や塗料ごとの塗装の費用相場
●外壁塗装費用の内訳
●塗装費用に影響を与える要素
について解説しています。
【目次】
1.坪数ごとの費用相場
1-1.50坪の外壁塗装の費用相場
50坪の戸建て住宅の塗装費用は、80万円~160万円程度です。
塗料の種類によっても費用相場が変わるため、塗料ごとの費用相場も見てみましょう。
塗料の種類 | 費用相場 |
---|---|
アクリル | 約80万円~100万円 |
ウレタン | 約90万円~115万円 |
シリコン | 約100万円~120万円 |
フッ素 | 約110万円~140万円 |
遮熱・断熱塗料 | 約120万円~150万円 |
無機塗料 | 約130万円~160万円 |
1-2.40坪の外壁塗装の費用相場
40坪の戸建て住宅の外壁塗装費用は、60万円~150万円程度です。
塗料ごとの費用相場は以下の通りです。
塗料の種類 | 費用相場 |
---|---|
アクリル | 約60万円~80万円 |
ウレタン | 約70万円~85万円 |
シリコン | 約80万円~100万円 |
フッ素 | 約100万円~120万円 |
遮熱・断熱塗料 | 約110万円~130万円 |
無機塗料 | 約120万円~150万円 |
1-3.30坪の外壁塗装の費用相場
30坪の戸建て住宅の外壁塗装費用は、50万円~120万円程度です。
塗料ごとの費用相場は以下の通りです。
塗料の種類 | 費用相場 |
---|---|
アクリル | 約50万円~70万円 |
ウレタン | 約60万円~80万円 |
シリコン | 約75万円~100万円 |
フッ素 | 約90万円~110万円 |
遮熱・断熱塗料 | 約95万円~115万円 |
無機塗料 | 約100万円~120万円 |
1-4.20坪の外壁塗装の費用相場
20坪の戸建て住宅の外壁塗装費用は、40万円~100万円程度です。
塗料ごとの費用相場は以下の通りです。
塗料の種類 | 費用相場 |
---|---|
アクリル | 約40万円~50万円 |
ウレタン | 約50万円~70万円 |
シリコン | 約60万円~80万円 |
フッ素 | 約75万円~90万円 |
遮熱・断熱塗料 | 約90万円~100万円 |
無機塗料 | 約100万円程度 |
1-5.坪数ごとの費用相場一覧
坪数ごとの外壁塗装の費用相場を一覧で紹介します。
延坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
---|---|---|
10坪 | 40m2 | 約20万円~40万円 |
20坪 | 79m2 | 約40万円~60万円 |
30坪 | 119m2 | 約60万円~90万円 |
40坪 | 158m2 | 約80万円~130万円 |
50坪 | 198m2 | 約100万円~150万円 |
60坪 | 238m2 | 約110万円~190万円 |
70坪 | 277m2 | 約140万円~220万円 |
80坪 | 317m2 | 約210万円~240万円 |
90坪 | 356m2 | 約230万円~270万円 |
100坪 | 396m2 | 約250万円~320万円 |
※延坪数とは、建物の各階の床面積を合計した坪数のことです。例えば1階2階ともに15坪の住宅の場合、30坪が延坪数です。
2.外壁塗装費用の内訳について
外壁塗装には、「足場の組み立て」、「養生作業」、「作業後の洗浄」といった様々な工程が発生するため、塗装作業以外にこれらの作業費用も発生します。
ここでは、一般的な住宅の規模である30坪を例に、外壁塗装の費用内訳を紹介します。
2-1.外壁塗装費用の内訳(30坪の場合)
項目 | 面積 | 平米単価 | 合計金額 |
---|---|---|---|
足場代 | 225m2 | 600円 | 135,000円 |
飛散防止ネット | 225m2 | 150円 | 33,750円 |
高圧洗浄 | 119m2 | 200円 | 23,800円 |
養生 | 119m2 | 300円 | 35,700円 |
シーリング
(増し打ち) |
119m2 | 800円 | 95,200円 |
下地補修 | 10,000円 | ||
下塗り
(シラー) |
119m2 | 600円 | 71,400円 |
ラジカル塗料
(中塗り・上塗り) |
119m2 | 2,300円 | 273,700円 |
廃材処理費一式 | 20,000円 | ||
合計 | 698,550円 |
※上記はあくまで目安です。金額を保証するものではありません。
2-2.各項目の説明
足場代
足場代は、高所作業で必要な足場を組むための費用です。
足場代には、塗料の粒子などで周囲を汚さないための「飛散防止ネット」費用も含まれます。
足場代の算出方法は以下の通りです。
足場面積の算出
足場は壁から少し離して設置するため、まずは足場を架ける面積(足場架面積)を算出します。
足場架面積 = (家の外周+8m) × 家の高さ
家の高さの目安は、
●1階建て…約3.5m
●2階建て…約6m
●3階建て…約8.5m
です。
足場代の算出
足場架面積に「足場費用の単価」と「飛散防止ネットの単価」を掛け、足場代を算出します。
足場費用 = 足場架面積 × (足場費用/m2+飛散防止ネット/m2)
【足場費用相場】
600円~800円/m2
【飛散防止ネットの費用相場】
100円~200円/m2
高圧洗浄
塗料を綺麗に塗るためには、塗装面の汚れやコケなどを綺麗にする必要があり、高圧洗浄が欠かせません。
【算出方法】
高圧洗浄の費用=塗装面積×高圧洗浄の単価
【費用相場】
100円~300円/m2
養生
塗装しない部分や、汚れてはいけない部分に塗料が付着しないよう、ビニールやテープで保護します。
【算出方法】
養生の費用=塗装面積×養生の単価
【費用相場】
250円~400円/m2
シーリング(コーキング)
シーリングは、外壁材同士を密着させるもので防水などを目的として行います。
補修方法は、
●増し打ち(打ち増し)…既存のシーリングの上から重ねる
●打ち替え(打ち直し)…既存のシーリングを撤去して新しくシーリングを打つ
の2種類があり、劣化状況に応じて施工方法を決定します。
【算出方法】
シーリングの費用=施工面積×増し打ちor打ち替えの単価
【費用相場】
増し打ち:500円~1,000円/m2
打ち替え:900円~1,500円/m2
下地補修
既存の塗装に浮きや剥がれがある場合、しっかり補修してから塗り直す必要があります。
通常10,000円~20,000円程度が相場ですが、劣化状況や補修面積の広さによっては高額になることもあります。
塗料
外壁塗装は「下塗り」、「中塗り」、「上塗り」の三回塗りが基本です。
下塗りには、上塗り材を密着させる機能があり、劣化状況や上塗り塗料に応じて適切な塗料を選定します。
中塗り・上塗りは、同じ塗料を使うのが基本で、2回塗ることによって塗りムラが出にくくなります。
【算出方法】
塗料の費用=施工面積×塗料の単価
【費用相場】
下塗り塗料
600円~1,100円/m2
上塗り塗料
アクリル塗料…1,000円~1,800円/m2
ウレタン塗料…1,700円~2,500円/m2
シリコン塗料…2,300円~3,500円/m2
ラジカル塗料…2,300円~4,000円/m2
フッ素塗料…3,500円~5,000円/m2
光触媒塗料…3,800円~5,500円 /m2
無機塗料…3,500円~5,500円/m2
廃材処理費一式
外壁塗装工事で出るごみの処分費用で、10,000円~30,000円程度が相場です。
3.塗装費用に影響を与える要因
外壁塗装は塗料のグレードはもちろん外壁の状態など、様々な要因で金額が変わります。
具体的にどういった要因が費用に影響するのか見ていきましょう。
3-1.階数
外壁塗装の料金は、塗装面積に応じて変わります。
塗る面積が広いほど費用が高くなるため、坪数だけではなく階数にも着目しましょう。
例えば、30坪の住宅の場合、
●1階建て…90m2~
●2階建て…115m2~
●3階建て…140m2~
と、階数によって塗装面積が大きく変わります。
3-2.建物の形状
建物の形状も塗装費用に影響を与える要素の一つです。
例えば、
●窓の大きさや数
●正方形or複雑な形状
のように、間取りやデザインの違いでも外壁の面積が変わります。
また、建て売り住宅のように一見似た建物でも、正確に算出すると外壁面積が異なる場合が多く、一概に金額を算出することはできません。
3-3.築年数
年月が経過するにしたがって、建物の劣化は進みます。
塗装の膜が浮いたり、剥がれたりすれば下地の補修が必要ですし、シーリング材の劣化状況によっては取り換え(打ち替え)が必要になるでしょう。
また、建物の状態によっては雨どいなどの付帯部分や屋根、ベランダなどの補修を同時に行う必要もあり、その分費用が掛かります。
30坪の戸建て住宅の場合、築年数でどのくらい費用が変わるか見てみましょう。
築年数 | 補修箇所 | 費用目安 |
---|---|---|
築10年 | 外壁・部分的な付帯の修繕 | 50万円~ |
築20年 | 外壁・屋根・ベランダ・部分的な付帯の修繕 | 60万円~ |
築30年 | 外壁・屋根・ベランダ・広範囲に及ぶ付帯の修繕 | 80万円~ |
築40年 | 外壁・屋根・ベランダ・全付帯の修繕 | 100万円~ |
※費用はあくまで目安です。築年数が浅くても、材料や施工方法によって劣化の状態は変わります。
3-4.塗料のグレード
塗料のグレードは、耐久年数にもかかわります。
一般的には、耐久年数が長い塗料ほど価格も高くなるため、どの塗料を使用するかによって、費用は大幅に変わります。
塗料グレードごとの耐久年数と費用相場は以下の通りです。
グレード | 耐久年数 | 単価目安(/m2) |
---|---|---|
アクリル | 5年~8年 | 1,000円~1,800円 |
ウレタン | 7年~10年 | 1,700円~2,500円 |
シリコン | 10年~15年 | 2,300円~3,500円 |
ラジカル | 12年~15年 | 2,300円~4,000円 |
フッ素 | 13年~20年 | 3,500円~5,000円 |
光触媒 | 10年~20年 | 3,800円~5,500円 |
無機 | 15年~25年 | 3,500円~5,500円 |
費用の安い塗料に目が行きがちですが、単価の安い塗料ほど耐久年数が低いです。
外壁塗装の費用は、塗料代だけではありません。
塗り直す回数が増えればその分出費は増えるため、長い目で見るとかえって高くつくこともあります。
コストパフォーマンスも考えて塗料を選びましょう。
3-5.塗料の色数
塗装する色の数によっては、追加料金が発生することもあります。
というのも、色数が増えれば、使う量にかかわらずそれだけ塗料を発注する必要があるからです。
また、塗り分けが発生する場合、前に塗った部分の乾燥を待つ手間など、美しく仕上げるための手間がかかるため、多色使いする場合は追加料金が発生します。
2色程度であれば通常料金で塗装できる業者が多いですが、追加で5,000~10,000円程度費用がかかることもあります。
ただし、1色でもオーダーメイドで色を作る「色調」を行う場合、追加で5万円前後の費用が発生することが多いです。
3-6.下請け会社の有無
塗装費用には、人件費も含まれるため「下請け業者の有無」によっても料金が変わります。
外壁塗装といっても細かく分業されているため、
●足場工事
●下地補修工事
●シーリング工事
●塗装工事
のように、複数の専門工事業者が関係していることが多いです。
関わる会社が多くなればその分人件費も増え、費用が高くなります。
3-7.会社規模
外壁塗装を行っている企業は、
●大手工務店
●大手塗装会社
●地元密着型の塗装業者
などに分けられます。
大手の工務店や塗装会社は、下請けに施工を依頼するケースがほとんどです。
この場合、下請け業者の人件費などに加え、仲介業者の取り分(中間マージン)も上乗せされるため割高になりやすいです。
3-8.土地の環境
土地の環境も塗装費用に影響を与えます。
なぜなら、快適な住環境を整えるには、熱い・寒い、雨が多い、海が近いなどの特徴に合わせて、適した塗料を選ぶ必要があるからです。
例えば、熱い地域なら熱を吸収しづらい「遮熱塗料」、寒い地域なら熱が行き来しづらい「断熱塗料」を使用した方が快適に過ごせます。
また、海沿いの家なら塩害に強い塗料を使用しないと劣化が早まるため、その後の修繕費用が高くついてしまうでしょう。
このように、塗料は環境に合わせて選択する必要があるため、土地の環境にも左右されるのです。
3-9.足場の組み立て方
足場は、高い場所の作業をするために必要です。
足場の面積(足場架面積)が広くなるほど、使用する材料や設置の手間が増えるため、費用は高くなります。
また、「足場代は無料」という業者もいますが、足場代は外壁塗装費用の約20%を占めるため、本当に無料にしてしまうと赤字です。
こういった業者の場合、他の費用に上乗せしている可能性があるため、注意しましょう。
3-10.施工業者の考え方
外壁塗装にかかる費用は施工業者が決めるため、施工業者の考え方も価格に影響します。
例えば、できるだけ低価格で提供する代わりに、最低限の施工しかしない業者、品質を重視し丁寧な施工を行う代わりに、それなりの価格設定をしている業者などです。
どちらが良いかはお客様次第ですが、人生の大部分を過ごす住宅ですので、目先の安さで決めてしまうのではなく、長い目で比較検討し最善の判断をすることが重要です。
なお、品質の高い施工を行ってくれる業者には以下のような特徴があります。
●事前の点検で建物の状態をしっかりと確認してくれるか
●複数の塗料パターン提案をしてくれるか
●材料や工事の内容をしっかりと説明してくれるか
●塗料メーカーの保証がついているか
●工事の過程を撮影してくれるか
●職人以外が工事の様子をチェックする体制が整っているか
点検が不十分だと、工事開始後に「あれもこれも」と追加費用を請求される可能性がありますし、1種類の提案では比較検討できません。
専門的な知識がないと「何が適正なのか」、「きちんと工事されているのか」を判断できないため、丁寧な説明や工事中のチェック体制も重要なポイントです。
メーカー保証とは「不具合が出たときの塗り直し」をメーカーが保証するものです。
よって、メーカー保証つきの塗料を扱っている業者は“メーカーからのお墨付き”をもらった優良店と判断できます。
3-11.施工時期
外壁塗装を行う季節や時期などによっても費用は変わります。
というのも、外壁塗装は屋外で塗料を扱うため雨や雪が降る季節は施工に向いていません。
反対に、春や秋のように比較的気温が高く、雨が少ない季節は外壁塗装に向いているといわれています。
こういった事情から、春や秋といった人気の季節に施工をするか、夏や冬といった不人気の時期に施工をするかによって費用が変わることがあるのです。
また時期という意味で言えば、塗装会社の決算前などに依頼をすれば、1件でも多く売り上げたいとの心理から、比較的値引き交渉にも乗ってくれやすい場合があります。
このようなことから、外壁塗装の費用は、施工時期によっても変動するのです。
3-12.屋根塗装の有無
外壁塗装と屋根塗装を同時にするかどうかによって、かかる費用は変わります。
外壁塗装の際に、屋根塗装を同時に行うケースは非常に多いです。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、支払う総額は高くなりますが、別々で依頼する場合と比較してそれぞれの費用は割安になることが多いです。
割安になる理由は、別々で依頼をすると足場の組み立てや人員の手配など2回分の費用が掛かりますが、まとめてやることによって付帯費用が1回分の費用で抑えられるからです。
屋根塗装も外壁塗装もいずれ実施するのであれば、同時に依頼することも検討するとよいでしょう。
3-13.原材料価格の変化
原材料価格の変化によっても、塗装費用は変わります。
2022年につづいて2023年も原油価格や輸送価格などをはじめ、さまざまなものが世界的に高騰しています。塗料の原材料価格や塗料容器なども値上がりし、従来の価格と比較すると10~30%ほど高くなりました。
また、工事で使用するマスキングテープやローラーなども高騰しているため、今後も塗料代を含めた工事費用の値上がりがつづくと考えられます。できる限り早めに相談しましょう。
まとめ
他にも、様々な条件により価格は変わってきますので、複数の塗装業者に見積もりを依頼し、相談・比較してみることで、最も信頼できる塗装業者を選定することが重要です。
外壁塗装のプロカベの登録業者は、いずれも複数の条件をクリアした優良企業のみとなっておりますので、安心して業者へご相談ください。